第1話
光には、目に見えるものと、見えないものがある。 ごくわずかな波長の範囲にある可視光線だけが見える光で、 それ以外の光は、普段はその存在を認識することもない。 しかし、その見えない光は、これまで見ることができなかった未知の […]
第2話
2024.03.29 更新
(つづきを読む)
第3話
2024.04.15 更新
オフィスづくりは、どれだけ企業経営に影響するだろうか 完成時をマックスに、あとは陳腐化していくだけ どんな使われ方をしているのか、調べられることもなかった 「そこに歯止めをかけたい」と、立ち上がったのは オフィス構築の事 […]
1962年、大容量発電機器を中心とする、回転機械専門工場として操業した高砂製作所。火力発電所に欠かせない大型ガスタービンの開発に取り組み、今や、米国のGEやドイツのシーメンスと、世界の頂点で肩を並べる。日本国内はもちろん […]
コロナ禍で女性リーダーの迅速な決断と対応が話題を集めた2020年。 ドイツのアンゲラ・メルケル首相、ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相など 言葉の力や、人の琴線に触れるコミュニケーションに、優しさと強さが感じら […]
1891年、上野と青森間の路線を開業したJRの祖先、日本鉄道。 これを機に、路線拡張は飛躍的に伸びていった。 その3年後、蒸気機関車や車両を支える「大宮工場」が設立され 戦前の鉄道省、戦後の国鉄を経て、民営化後「大宮総合 […]
日本は山と水の国。豊かな水は土地を潤わせ、その自然の恵みは海へと 注がれる。川は、二つとして同じ顔を持たない。だから、水量を調節する水門もオーダーメイド。 人が叡智を結集し、一つひとつの水門をつくり上げる。その技術には、 […]
東京都三鷹市に、国立天文台の三鷹キャンパスがある。 そこで、毎日ように遊んでいた兄弟は、 馬車で運ばれてきた一台の天体望遠鏡に夢中になった。 のちに、その兄弟は精密機器メーカーの会社をおこし、 NASAに採用されたカメラ […]
古くからの桜の名所、奈良県吉野山には多くの観光客が訪れる。 その人たちを山の奥へと運んでくれるのは、日本最古のロープウェイ。 窓から眺める桜の芸術は、自然の美しさをそのまま、映し出してくれる。 そんな山と山をつなぐ空中の […]
前回紹介した愛知製鋼と共に、 特殊鋼の商社として成長してきた辰巳屋興業の鋼材部は、 自動車業界をはじめ、様々な業界に材料を提供している。 なかでも、大阪西淀川区に位置する大阪営業所は、 わずか15名で鋼材部全体の売上の半 […]
2015年、鋼材・鍛造品メーカーである愛知製鋼は、創業75年を迎えた。 それは、日本のモータリゼーションを支え、 特殊鋼という素材に、命を吹き込んできた歴史でもある。 自動車の性能、安全性を決める重要部品は特殊鋼であり、 […]
年に一つと出ない製品に、命を吹き込む。 体験することができない宇宙という世界に向け、同じ品質のものを、作り続ける。 探求心、創造力、ものづくりへの誇り、 その力は、世界に一つしかない部品を誕生させた。 ものづくりに強い中小企業の底力とは、どこにあるのか。 JAXAの取材を通して、中小企業の本当の強さを探り当ててみた。
1968年、東大阪でスタートした町のめっき屋が、今、世界へ飛び立とうとしている。 3Kの代表的な仕事に危惧した津村正幸社長が脱めっきを掲げ、研究開発を始めたのが28年前。 そのきっかけは、大阪府警からの摘発だった。 顧客、仲間、社会的信頼・・・・すべてを失った津村社長に残ったものは、借金と孤独。 それがバネとなり、ただ、生産高を追い求める毎日から一転、津村社長が追いかけたのは、自分たちの<存在意義>であった。
東日本大震災により、東北の街明かりは消失。 日本中が底知れぬ不安に襲われていた。 そんななか、暗黒となった被災地に光を届けようと、懸命な復旧作業にかけずり回る男たちがいた。
とてつもない空間に、水蒸気が漂い、轟音が響く。まるで、近未来映画のような情景が広がっている。計り知れない圧倒的なスケール感と信じられないような迫力。そこにあるのは、まさに「鉄の鼓動」そのものだ。瀬戸内海は東播磨港。加古川市の海岸を取り囲むように、巨大な高炉がそびえ立つ「神戸製鋼所加古川製鉄所」。年々増加する鉄鋼需要を背景に、この地に生まれたのは1964年のことだった。
大阪南部泉州の貝塚市。繊維の町、ワイヤーロープの町として知られる。現在は臨海の埋立地には有名な大手企業の工場が立ち並んでいる。内陸部は東に多くの自然が残る葛城山を臨み、大阪や堺のベットタウンとして平地まで宅地化が進んでいる。そんな住宅地の中に共栄バルブ工業がある。
モノづくりは、最初から儲かる商売ではない。なんども失敗しては、また挑戦する。 この試行錯誤の繰り返しで、一歩、一歩、前進していくのである。大事なことは、市場から逃げないこと。そうすれば、必ず、一筋の灯りが見えてくるはずだ。丹波の山並みを望む、静かな山裾に、阪神動力機械という会社がある。のどかな風景からは想像もできないような製品が、日本中へと送り出されていく。
これまでは、東海バネの作ったばねを使用した工作機械などを製造するメーカーを取材してきました。 そこでは、メーカーの理念や、素晴らしい技術などをご紹介することが多かったわけですが、今回はちょっと趣向を変えて、エンドユーザーさんの取材を敢行することになりました。 東海バネのモットーは「ばねのことならなんでもご相談ください。1本からでも作りまっせ」というものです。 今回の取材は企業対企業ではなく、企業対個人のばねにまつわる話をお届けします。
子供の頃、男の子のおもちゃ箱に必ずあったものといえば、自動車、電車、ブルドーザーやパワーショベル。気に入った玩具を手に、家のなかが駅になったり、工事現場になったりして、電車やブルドーザーを思いのままに走らせたことだろう。どんなところでも駆け上っていく走破能力、そんな無限軌道への夢は、永遠の少年のロマンである。そんな機能美を追求して、世界的な発明をした会社がある。
舶用エンジンカムで世界シェア60%、3階建ビルほどの巨大エンジンのインジェクターを作り出すショウエイは、 岡山県は美作市という過疎地から大舞台に挑んでいる。社員97名で稼ぎ出す売上は年間23億円、その陣頭指揮を執る辻井説三社長は、22年前、崖っぷちからのスタートだった。
日本の製造業といえば、伝統と信頼で看板を守り続けてきた、「ものづくり大国」の主役たちである。 彼らには、創生期から積み上げてきた長い「歴史」がある。それだけに、後発組がその牙城を崩すことは難しい。 そんななか、 ゼロからのスタートで彗星のごとく登場した会社がある。
中央競馬とともに44年、そのスタートにすべてをかけてきた会社は、日本スターティング・システム(JSS)。 競馬場での発馬機(スターティングゲート)の保守・整備など、発走業務を手がけている。 レースに出るためには、発走の試験があり、これに合格しないと競走馬にはなれない。
もの動くところにチェーンありと、自転車からスタートして、自動車、エスカレーター、らゆる”動く”を支えて92年、株式会社ツバキエマソンは大正6年創業の日本を代表する会社だ。厳しい精度でチェーンづくりに挑み、そのシェアを高めてきた。そのチェーンの技術をベースとしてパワトラ業界に進出した。 浮き沈みの連続のなか、競争に勝てる道を探しあてた戦略、開発体制。それを一手に引き受けるのがツバキエマソンだ。
国内、世界にシェアを誇るメーカーが多く存在する福井県に、株式会社 松浦機械製作所という工作機械の会社がある。 その本社工場の入り口を覗くと、壁一面に貼られた社員の顔写真が目に飛び込んでくる。よく見ると、勤続年数別に分かれていて、松浦に惚れ込み、夢をかけてきた社員たちの軌跡を物語っているようだ。
世界に一つしかない工作機械を作り続ける安田工業株式会社。工作機械業界といえば、世界最大の高速回転に挑む超ハイテクの世界が思い浮かぶだろう。彼らの戦いは「精度」である。コンピュータがはじき出す数字や記号、一見、アナログとは無縁のように思えるが、 岡山県にある工作機械メーカーの工場をのぞくと、リズミカルな動きで、金属の表面を削っている職人たちが、目に飛び込んでくる。
「安全弁を究め、安全弁に生きる」福井製作所の安全弁はバルブに分類され、用途は圧力容器 たとえばボイラ-、タンク、配管などなどの安全装置として使用される。 安全弁は、その名の示すとおり、圧力容器の内部圧力が規定値を超えて上昇するのを防止し、容器自体や、付属機器の損傷、或は爆発破壊による災害を未然に防止するための最終安全装置である。
今や、バルブメーカーとして世界に知られる中北製作所は1930年に創業。 大阪で生まれ、大阪証券取引所に2部上場を果たし、今年で77年になる。原油タンカーのカーゴラインに使用されるバタフライバルブとその遠隔操作装置及び機関室のコントロールバルブで世界の造船業界から高い評価を受け「総合流体制御システムメーカー」として圧倒的なシェアを維持している。
九州は門司に本社を構える岡野バルブ製造株式会社。 バルブをつくり続けて今年で83年目。創業後に開発された画期的なステライトの溶着技術が、岡野バルブの競争優位を支えている。工場のなかは、その技術にかける職人たちの技と情熱があった。