図5.圧縮コイルバネの荷重特性
a.ばね指数
ばね指数が小さくなると局部応力が過大となり、また、ばね指数が大きい場合及び小さい場合は加工性が問題となる。したがって、ばね指数は、熱間で成形する場合には4~15、冷間で成形する場合には4~22の範囲で選ぶのがよい。
b.縦横比
縦横比 自由高さとコイル平均径との比:
は、有効巻数の確保のため0.8以上とし、さらに、座屈を考慮して、一般的には0.8~4の範囲で選ぶのがよい。
c.有効巻数
有効巻数は、3未満ではばね特性が不安定になるので、3以上とするのがよい。
d.ピッチ
ピッチが0.5Dを超えると、一般的に、たわみ(荷重)の増加に伴いコイル径が変化するため、基本式から求めたたわみ及びねじり応力の修正が必要となるので、0.5D以下とする。
なお、一般にピッチの推定は、次の略算式による。