素材がらせん状に巻かれた写真のような形状が特徴的で、様々な用途に使われており、ばねといえばコイルばねを連想するくらい、世の中で最もポピュラーなばねとして知られています。
大きいサイズのものは、材料を800℃以上の高温に熱して成形するため、熱間成形コイルばねとも呼ばれ、ばねが受けられる最大の荷重はなんと数十トンにもなります。小さいサイズのものは常温にて成形するため、冷間成形コイルばねと呼ばれ、最も小さいものでは米粒以下のサイズのものがあります。当社のコイルばねは、材料径90mm、コイル外径600mm、自由長1,200mmまで製造可能!最小ロットは1個から!メンテナンスや試作用途など、耐久性、高精度といった性能が必要な様々な用途に合ったばねをご提供することが可能です!
世界で1台の大型バネ成形機、スーパーコイリングマシーン「YUKI」は、長年積み上げてきた職人の経験やノウハウが、ぎっしりと詰まっています。特にコイリング時の品質維持が難しいとされる、太径材料や長尺材料を使用したコイルばねは、6軸同時制御が可能なこのYUKIの誕生によって、高精度なばね特性を実現することが可能となり、かつ1個のばねから対応することができます。
ばねの材料径は0.3mmから最大90mmまで、材料長は、最長で14m700mmまで、
一般的なバネ用鋼材はもちろんのこと、ステンレス、インコネル、チタンをはじめ、海水でも耐えられる耐食性、400℃、500℃でも耐えられる耐熱性、非磁性、導電性、様々な環境に合わせて使用できる材料を、常時400tonご用意しております。
当社はこの豊富な材料があることで、お客様のどんなご要望にも、いつでもお応えすることができます。
1個のバネでも、高い形状精度にこだわります。独自の製造技術により、一般的なJIS公差を上回る精度で、ばね作りをしているので、図面に現れない、ばねの「胴曲がり」までも、非常に小さなものとなっています。
とことん品質や精度を追い求めるため、ばね形状に巻き取る芯金もミリ単位で、何百本も取り揃えています。
これを操る職人は、形状ごとに最適な芯金を選定して、ばねを巻いていきます。また用途に合わせて、ばね端面の研磨具合を変えるなど、お客様自身の製品性能を完全に引きだす、ばね作りを目指しています。
高精度な荷重条件を実現するコイルばねを作っています。コイルばねを圧縮した時の「たわみ」や「荷重」には、公差(許容範囲)が存在します。しかし、東海バネ工業では、業界随一の厳しさを誇る、社内独自の公差を設けることで、重要な用途に必要な荷重精度を可能にしています。
また、コイルばねは軸方向に圧縮した際、横方向へ荷重が逃げてしまう現象が、必ず発生します。
これを限りなくゼロにするために、独自に開発した横荷重試験機を用いて、それらを計測・調整し、「正確・精密に機能するバネ」を実現しています。
お客様の求める、「長期間折損しない」「ずっとへたらない」ばね、をご提供することができます。材料表層部の脱炭層を極限まで抑制した加熱方法を採用し、ショットピーニングによる圧縮残留応力の付与、ばね表面の細かな傷の除去など、徹底した「耐疲労性」向上を目指し、ばね作りに励んでいます。
また、お客様の製品試作段階における、ばねの静的塑性変形試験や、動的疲労試験など、ヘタリや寿命を評価する試験もお受けしております。
これらの万全な体制により、東海バネ工業は、長期にわたり安心してご使用頂けるバネを、ご提供することができております。