ご質問いただきありがとうございます。
車高を落とす目的でバネをあえてへたらせることは、適切ではありません。
車高調整式サスペンション(車高調)等で定められた調整が可能な範囲で使用されることを推奨します。
理由としては、サスペンションに使用される圧縮コイルばねは、使用時に想定される圧縮量に
耐えることを想定した形状になっています。設計時や製造工程内では、圧縮コイルばねに使用されている
材料の強度に対してどの程度の負荷であれば問題ないか、ということに注意して形状を設計したり、
製造工程内で取り扱っています。
材料の強度というのは、例えば、真っすぐな針金を曲げると、あるところでもとの真っすぐな
形状にならず、変形したままの形状になったり、さらに曲げると折れてしまうときの負荷量のことを
指します。
ばねなので、基本的にはもとの形状に戻る範囲内での負荷しか与えません。
ご質問にあるようにへたらせるためには、想定している圧縮量以上の負荷を与える必要があります。
ばねを圧縮してへたらせることに集中してしまうと、ばねの長さだけに目がいって適切な負荷量を
超えてしまう可能性があります。見た目では分かりませんが、最悪、微細な亀裂が発生することも
あります。