ご質問有難うございます。
座巻は、圧縮コイルばね端部の見かけ上ばねとして作用しない部分になります。
また、座巻は圧縮コイルばねが直立したときの安定性を向上させ、
その結果圧縮コイルばねにかかる圧縮荷重に対しスムーズに荷重を受けることが出来ます。
座巻1巻と座巻1.5巻では、後者の方が圧縮コイルばねが直立したときの安定性に寄与します。
加えて、座巻は圧縮コイルばねが直立したときの安定性をより向上させるために
研削加工を施す場合もあります。
研削面が広い方が圧縮コイルばねは安定しますが、座巻1巻の場合には研削面を広げることにより
先端厚み(※図1)が薄くなってしまい剛性がなくなり変形したり折れたりする可能性が生じます。
その場合、座巻1.5巻のように座巻を増やすことで、座巻部の剛性を担保することが出来ます。
(一般的に座巻1巻の場合は研削面270°程度、座巻き1.5巻の場合は研削面300°程度まで
研削加工を行うことが可能です。※図2)
最後に、座巻1巻と座巻1.5巻を図に表現すると以下のようになります。※図3