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「手巻き」としては、旋盤式コイリングマシンにより素線を芯金に巻きつけて行う芯金方式で、
治具を用いて手作業でピッチを調整しながら、コイリングを行うものになるかと存じます。
メリットとしては、少量の生産に向いているといった点や、機械加工では難しい形状(例えば、
一発成形できない形状)に対応できるといった点が挙げられます。
デメリットとしては大量生産になると納期の面で対応するのが難しいといえます。
「機械巻き」につきましては、自動コイリングマシンにより連続的に送られる素線を
押さえ具によってガイドし、製作する自動巻きのコイリングピン方式等が該当するかと存じます。
メリットとしては、大量生産に向いているといった点が挙げられ、
引きばねやネジリばねのような形状だと一連の動作でフック部まで成形が可能となります。
デメリットとしては、少量生産に向かないといった点や、複雑な形状等、一発成形できないものには
対応できないといった点が挙げられるかと存じます。
いずれの巻き方も加工後, 除荷と同時にスプリングバックが生ずるため、
このスプリングバック量を見込んで所定の寸法を得るのに必要な芯金の直径、
または押さえ具の配置等を経験と試作によって決定するといったことが必要になります。
よろしくお願いいたします。