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テンパーについて

キーワード
テンパー
温度

【ご相談内容】 モリモト

テンパー処理について質問なのですが、当社では織機用の細長いバネを製造しておりますが、コイリング時にどうしても初張力のバラつきが出てしまい、そのバラつきをテンパー温度で調整して、製品の規格合わせを行っています。
 この場合、250℃でテンパーしたものと、350℃でテンパーしたものでは、組成上の違いは出てくるのでしょうか?

 例)初張力60g→250℃で処理→50g
   初張力70g→350℃で処理→50g
 
 ちなみに、材料は国内メーカーのSUS304を使用しており、処理時間は15分で行っております。

【返答】 ばねっと君

モリモトさま

書込みありがとうございます!
基本的には、テンパー温度及び時間の違いで、組成(化学成分)は変化しません。
よろしくお願いしまーす!

【返答】 モリモト

ご返事ありがとうございます

>>基本的には、テンパー温度及び時間の違いで、組成(化学成分)は変化しません。

とのことですが、
テンパーとは「焼き鈍し」のことですよね
バネ加工後のひずみを取り除くために行うものと理解していますが、
SUS304はオーステナイト系ステンレスで、
もともと磁石にくっつきません
加工することにより、
マルテンサイトになると認識しています
(磁石にくっつく)
それをテンパーを行うことにより
オーステナイトに戻すのではないのでしょうか?

ということは、やはり温度と時間により、
戻り具合に変化があり、
素材として違いがあるのではないかと

温度や、時間によって生じる差は
カラーの変化だけでしょうか?

また、適切な温度、時間があれば教えていただけないでしょうか?

お手数ですがよろしくお願いします

【返答】 ばねっと君

こんにちわ!

前回、「組成上の違い出てくるのでしょうか? 」という御質問でした。
組成とは化学成分のことです。基本的にテンパー温度の違いにより化学成分は変化しません。

テンパーしてもオーステナイト組織には戻りません。
また、テンパー温度の違いにより材料の残留応力に違いがでてくると推定します。

適切な温度・時間は、引張りばねのケースですと、設定初張力が大きい場合は、
テンパー温度を低めにすべきですし、設定初張力が小さい場合は、
テンパー温度を高めにすべきかと思われます。

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