ご質問いただきありがとうございます。
製品の設計担当の方が、ばね座金に期待している機能が何だったかによって、ばね座金を
使用することが適切だったかどうかを判断する必要があります。
通常、ばね座金に期待する機能としては、緩んだときに簡単に脱落させないためや組み込みによる
ゆるみ止め効果かと思います。
ばね座金が座屈してコンタミが発生しているということは、おそらく製品側が削られているのかと
想像しております。その際にばね座金が製品に食い込んでいれば、機能を果たしますが、
ただ、製品の表面を削って荒らし、コンタミを発生しているだけであれば、機能は果たさず、
不適切な使い方になるかと思います。
もし、ばね座金が削れてコンタミが発生しているのであれば、製品対してばね座金の方が柔らかいと
思われるので、それでは、食い込むこともなく、機能を果たしません。
現状の状態は、コンタミによるかじり込みが発生し、さらに締め-緩みをする
たびに表面を荒らされることが考えられ、適切な締結状態にならないため、デメリットの方が
多いと思います。
対策としては、インコネル601のに対して最適な硬さのばね座金を再選定し、コンタミを
発生を防ぐ、もしくは、ばね座金使用しない、または別の座金に変更がよいかと思います。
ただし、ばね座金の再選定は、設計変更になるので、お客様との間柄や設計変更が
可能な段階かにもよります。
ばね座金を使用したままとなりますと、ねじをゆっくりと締めて、製品に確実に食い込ませることが
必要です。ただし、ゆっくりと締めてコンタミを発生させないように食い込ませるには、確認作業も
増えるので、今より非効率になります。
また、コンタミのサイズにもよりますが、かじり込みを防ぐには、ねじ山部に潤滑材を塗布すると有効な
場合があります。ただし、注意が必要なのは、ばね座金が接触する面まで潤滑材が付着すると
ゆるみの原因になるので、注意が必要です。
上記の内容で、完全な解決につながるか分かりませんが、宜しくお願い致します。