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線形、非線形それぞれの用途とメリットデメリットについて回答いたします。
線形
バネとしては通常の圧縮コイルバネとなり、荷重―タワミ線図が直線となります。用途としては、一般的に使われる形状であり、圧縮方向の荷重を受け、衝撃や振動を緩和する用途が多いかと存じます。
メリットとしては、非線形のものと比べ、エネルギー吸収効率が良く、軽量で製作も容易であるという点があげられます。デメリットとしては、荷重の大きさによって振動特性が大きく変わるという点があるかと存じます。
非線形
円錐バネ、たる形コイルバネ、不等ピッチコイルバネがあり、荷重―タワミ線図が直線でないものです。一般的なメリットとして、線形特性では満足できない、荷重の変化にばね特性を追随させたいときに非線形特性コイルばねが活躍します。非線形特性コイルばねは車両の乗り心地や傾きを抑えるばねとしての利点を有しているため懸架ばねとして従来から用いられていたりします。また、他の利点としては、必要な荷重特性によっては、ばねをコンパクトにできたり、ばねを変位させるために必要な設備側の動力を抑えることもできます。
デメリットとしては、形状によってはエネルギー吸収効率が悪く、線間接触型であれば、密着高さが高くなります。また形状も複雑となる場合もあり、製作が難しくなるといった点が挙げられます。
よろしくお願いいたします。