お問い合わせいただきましてありがとうございます。
SUSの引張バネの滑り性を向上させる表面処理につきまして、SUS材にはニッケルメッキが表面に施工されており、コイリング性を向上させるものとなっています。ニッケルメッキは摩擦係数も低いという特徴があり、加工中に被膜の脱落やハガレが見られず、展延性にも優れていることから、バネに成型後も被膜の脱落やハガレがないものとされています。成型後も摩擦係数の低い状態が維持されていると思われますが、さらに滑り性を向上させるのであれば、ニッケルメッキをバネ成型後に再度施工する方法も有効かもしれません。
また、各表面処理メーカーで扱っているフッ素樹脂製の専用コーティングを施工する方法もございます。引張バネに施工する際は、滑り性や施工の可否を施工メーカーと相談しながら、試作を行っていただければと存じます。
よろしくお願いいたします。