お問い合わせいただき、ありがとうございます。
SK5(SK85)には、すでに熱処理(焼入れ・焼戻し)済みのものがあります。これらは、SUP6より引張強さといった強度が高いものがあり、すでに硬い状態なので簡単な形状の成形または穴加工や切断加工のみで利用され、複雑な加工には適していません。成形後に加工に伴う応力除去のため、低温焼きなましが必要です。
熱処理未実施のなまし材や冷間圧延のままの状態のSK5(SK85)は、成形後の熱処理となり、成形性についてはSUP6と同等です。機械的性質についても熱処理(焼入れ・焼戻し)次第のため、適切な条件で熱処理することでSUP6と同等の機械的性質を持たせることができます。SUP6とSK5(SK85)のそれぞれに最適な熱処理条件(温度、処理時間、冷却方法等)がありますので、熱処理を依頼している業者にご相談願います。自社で対応される場合は、文献をもとに条件設定をお願い致します。また、SUP6とSK5(SK85)では、入手しやすい材料サイズや形状が異なりますので、材料商社等にご確認願います。
SK5(SK85)の詳細につきましてはJIS B 4802ばね用冷間圧延鋼帯を参照いただきますと幸いでございます。
以上よろしくお願いいたします。