ご質問いただきありがとうございます。
コイルばねの体積の求め方の基本としては、コイルばねに使用した展開長さ分の
線材の体積を求めるということになります。
つまり、円柱の体積の求め方(円の面積×長さ)と同様です。
ご質問に記載のとおり、(0.5×d)×0.5×d)×πの部分は、線材の円断面の面積となります。
そして、(Din+Dout)×0.5×π×Ntの部分は、使用した材料の展開長を求めている部分となります。
よくある円筒コイルばねであれば、展開長の求め方は、D×π×Ntとなります。
D:コイル平均径、π:円周率、Nt:総巻数
この式のD×πの部分は、円周の長さ、つまり1巻分のコイルの展開長となります。
これが、Nt巻き分だけ存在するため、最後にNtを乗じています。
※コイルはピッチ分だけずれているため、厳密には円周の長さと同等ではないですが、
大きな差はないため、通常、円周の長さで近似します
円錐ばねでも円筒コイルばねと同様の考え方ですが、コイル径が変化するため、1巻ごとの
展開長を求めるのは難しくなります。
そのため、(Din+Dout)×0.5とすることで、この円錐ばねの平均のコイル径を求めています。
これは、円筒コイルばねのDに相当する部分です。
あとは、円筒コイルばねの展開長の求め方と同様です。