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SUS304WPB製の止め輪の製作図面に「固溶化熱処理のこと」

キーワード
熱処理
テンパー処理
ばね
SUS304-WPB
低温焼きなまし
止め輪
固溶化
溶体化

【ご相談内容】 中川和彦

SUS304WPB製の止め輪の製作図面に「固溶化熱処理のこと」と表記されているのですが、通常のバネの場合でもこの熱処理は行うのでしょうか。

【返答】 ばねっと君

ご質問いただきありがとうございます。
SUS304-WPBを使用して成形した製品に対しては、通常、固溶化熱処理を実施することは
ありません。成形後に実施する熱処理としては、低温焼きなまし(テンパー処理)を実施することが
一般的です。
もし、固溶化熱処理と同条件の熱処理をした場合、材料が本来有していた機械的特性が失われ、
ばねとしての機能も果たさなくなります。

SUS304-WPBを製造している材料メーカーや伸線メーカーにおいては、SUS304-WPBを製造する
工程内で固溶化熱処理後、伸線加工を繰り返し実施されます。

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