ご質問いただきありがとうございます。
同じ製造年に製作されたばねも、折損したばね同時期に使用が開始され、類似した使用環境であったり
同等の負荷が加わり続けてきている場合は、折損するリスクは高いと考えた方がよいかと思います。
今後も使用可能かどうかは、目視だけの外観確認だと判断が難しいかと思います。
明らかに著し腐食していたり、き裂があったり、荷重特性が使用条件を満たしていない
ということであれば判断はしやすいですが、き裂が見えない箇所で発生していることもあり、
さらに小さいき裂であれば、目視では確認できません。
ばねが取り外し可能かどうかや防錆処理の実施状況によって、対応できることとできない
ことがありますが、可能であれば、非破壊検査や荷重特性試験を実施して使用の可否を
判断されるとよいかと思います。ただし、残りの余寿命がどの程度かということは、判断できません。
どういった処置がよいかは、設備の稼働状況や設備停止に伴う損失の程度、ばねの点検に
掛ける費用や期間といったことから、総合的に判断する必要があります。