ご質問ありがとうございます!
SWRS82Aを加工するとSWP-Aになりますが、SWRS82Aは、SWP-Aの製造に用いる鋼種の1つにすぎません。
SWP-Aの製造するにあたっては、JIS G3522に規定される製造方法、
寸法や引張強さ、ねじり・曲げに関する特性、きず・脱炭深さなどの
管理条件を満たせば、JIS G3502に規定される鋼種のいずれを使っても問題はありません。
また、SWRS82AとSWP-Aとでは、規定されていることは異なります。
例えば適用範囲でいいますと、SWRS82A(JIS G3502)は、ピアノ線、オイルテンパー線、PC鋼線、PC鋼より線、ワイヤーロープなどの
製造に用いられるピアノ線材となり、SWP-A(JIS G3522)は、主として動的荷重を受けるばねに適用されるピアノ線となります。
また、引張強さに関してもSWRS82Aでは、JIS G3502内で引張強さの指定値を規定されていませんが、SWP-Aにつきましては、
JIS G3522内で線径ごとに引張強さの指定値があったりします。
上記以外にも、ピアノ線材とピアノ線で規定されていることには異なりますので、ばねの挙動の差を生んだ原因が、
規定の中のどの項目に該当するかは判断致しかねます。各JISをご参照いただけますと幸いです。