ご質問いただきありがとうございます。
横弾性係数を測定する方法はいくつかありますので、その概要をいくつか示します。
具体的な測定方法や装置、計算式については、各方法で調べていただき、ご確認いただきますよう、
よろしくお願いします。
(引張り試験法)
引張り試験を行い、ひずみゲージを使用して縦ひずみと横ひずみを測定し、その時の引張応力を
もとに、縦弾性係数(ヤング率)とポアソン比を算出し、さらに横弾性係数(剛性率)を算出。
(曲げ試験法、ねじり試験法)
曲げ試験またはねじり試験を行い、ひずみゲージを使用してせん断ひずみを測定し、その時の
せん断応力をもとに、横弾性係数(剛性率)を算出。
(共振法)
試験片に電極からねじり振動を与えて、共振周波数を測定し、
試験片の質量、厚さ、幅、長さ、共振周波数から横弾性係数(剛性率)を算出。
(超音波法)
試験片に超音波を与え、試験片の厚さから、縦波と横波の速度を算出。算出した各速度から、
まず、ポアソン比を算出。さらに、そのポアソン比と横波の速度から横弾性係数(剛性率)を算出。
(ねじれ振り子による測定)
試験片(針金)の先端におもりを吊るし、そのおもりを針金がねじれる方向に運動させ、ねじれ振動の
周期と試験片の線径、長さ、慣性モーメントから、横弾性係数(剛性率)を算出。
(圧縮コイルばねによる測定)
圧縮コイルばねを製作し、ばね定数、線径、コイル平均径、有効巻数を測定し、
横弾性係数(剛性率)を算出。