ご質問いただきありがとうございます。
従来から、鋼材を圧延する際にみられるロール目を顕微鏡で観察されて
圧延方向を判断されていたということだと思いますが、
製品形状でロール目が完全に消失しているということであれば、
破壊試験による確認になるかと存じます。
製品形状が分からないので、ご提案が難しいのですが、ロール目が完全に消失している
となると、外観上で圧延方向を判断することは難しいため、製品の研磨可能な部分の
断面組織を観察し、結晶粒の状態から判断するといった方法がよいかもしれません。
一般的には、圧延方向に結晶粒が引き延ばされ、帯状の粒界を観察することができます。
逆に圧延方向に対して90度方向では粒形の維持した粒界が多く観察することができます。
ご参考になれば幸いです。