ご質問いただきありがとうございます。
圧縮コイルばねのH/D(縦横比)が大きく、たわみが多くなるにつれて、ばねが湾曲または座屈するため、
荷重が正しく測定できていない、ということでしょうか。
H/D(縦横比)が大きい場合、ばね内径側にはガイドを通し、そのガイドをスライドされるためのパイプを
ばねの上に載せ、パイプを押して荷重を測定します。
ガイドの径は、基本的にコイルばね内径が製造時の公差下限値になっても入る径で、
さらに機械加工による公差も考慮して設定しています。
もし、ばねを実使用する際のガイド径が決まっていたら、その径に合わせます。
注意点として、パイプの質量やたわみを考慮して試験する必要があります。
また、ガイドと擦れる場合がありますので、塗装面の擦れや摩擦による荷重損失が発生
しないように慎重な作業が求められます。
また、ばね自体が横に逃げようとして、飛んでくる可能性もありますので、
必ず、安全カバー等の対策が必要です。