ご質問いただきありがとうございます。
ばね用ステンレス鋼帯であるSUS304-CSP Hの耐力と塑性変形の関係についてのご質問として
回答します。
SUS304-CSP Hについて静的な用途で、塑性変形のひとつの目安として、JIS G 4313に
規定されている耐力(880MPa以上)を使用されることを大きな問題にはならないかと思われます。
しかしながら、耐力は、0.2%の塑性ひずみが発生しているポイントとなりますので、
実際にその応力まで使用すると、厳密には塑性変形が発生している可能性があります。
また、動的(繰り返しの応力)な使用条件や温度などといった条件になりますと、塑性変形
しやすくなる場合もありますので、最終的にどの応力を使用時の上限とするかは、耐久試験等で
評価することをおすすめします。