ご質問いただきありがとうございます。
圧縮コイルばねと引張りコイルばねのばね定数や指定長さでの荷重値を弱くする方法について
回答します。
(ばね定数を弱くする方法)
①線径を細くする
②コイル平均径を大きくする
③有効巻数を多くする
④横弾性係数の小さい材質に変更する
(指定長さでの荷重を弱くする方法)
①自由時から指定長さまでのたわみ量(変位量)を少なくする
圧縮コイルばねであれば自由長を低く、引張コイルばねであれば、自由長を長くする。
ばね定数の式は、k=G*d^4/(8*Na*D^3)
k:ばね定数、G:横弾性係数、d:線径、Na:有効巻数、D:コイル平均径
荷重とたわみの関係式は、P=k*δ
P:荷重、δ:たわみ量
となりますので、上記に記載した各方法をそれぞれの式に当てはめて頂ければ、より分かりやすい
かと思います。
ただし、使用可能な範囲は、材料の使用最大応力を越えない範囲となりますので、
使用するポイントでの応力を都度評価して、必要なたわみ量または荷重が確保されているか確認する必要があります。