ご質問いただきありがとうございます。
加工用の図面指示に関する質問として以下のとおり回答します。
①については、寸法に公差がない場合、図面内のどこかに一般公差が一覧で記載されていたり、
一般公差のJIS規格がうたわれていたりと、図面の読み手にとって、どの公差を適用するか
理解できるかたちで示されています。また、受注をいただくメーカーと個別に仕様書を取り交わして
いる場合は、それを適用する場合もあります。さらには社内でルール化している場合もあります。
もし、上記のような指示がない場合や社内でルール化されていない場合は、公差の指示がない寸法は
どういう扱いとするのか、確認することをお勧めします。不明確な状態はトラブルのもとです。
②について、参考値とする場合は、製図のルールとして、寸法に括弧をつけることになっております。
公差がない寸法に対する認識として、どれを適用するかは、①に対する上記の回答どおりで、
もし、仕様書や社内のルールで参考値でよい、ということがうたわれているなら、参考値という
扱いになります。公差のある、なしは加工の難易度にはあまり依存しません。寸法表記に関して
どういったルールとしているか、ということの影響が大きいです。
最後に、好ましいことではありませんが、実情としては、製図のルールに従っていない図面は
存在しますし、ミスや漏れで寸法指示を間違える場合もあります。それでも製品ができることも
ありますし、逆に完璧だと思える図面を作っても読み手が理解できなければ、意味がありません。
よって、不明確なことがあれば、都度製図された方や客先への確認が必要になります。