ご質問ありがとうございます。
SK5は、現在の表記がSK85に変更されていますので、こちらの表記に合わせて回答します。
SK85MとSK85(PA)の大きな違いは、冷間圧延材か熱間圧延材かの違いです。
SK85Mは、末尾のMも含めて規格の記号の一部であり、JIS G3311(みがき特殊帯鋼)に分類されており、冷間圧延をされたまま、または冷間圧延後、焼きなましを施した材料になります。
SK85(PA)は、末尾のPAが調質区分を表す記号となっており、JIS G4401(炭素工具鋼鋼材)に分類されます。JIS G4401では、SK85までの記号の記載しかありませんが、
一般にはPAという調質区分の記号をつけることで、熱間圧延後に酸洗い、そして標準焼きなましを施した材料ということがわかります。
余談にはなりますが、JIS G4401にも冷間圧延材の規定はありますが、JIS G3311の方が表面品質や寸法精度が厳しく、適応可能なサイズも異なります。