ご質問ありがとうございます。
圧縮コイルばねは、基本的にねじり応力が作用するため、ひずみについては、せん断ひずみとなります。
そのため、せん断ひずみの導出方法について回答します。
せん断ひずみを求めるにあたっては、せん断応力が必要となります。
せん断応力とせん断ひずみの関係式は、
τ=G*γ
τ:せん断応力、G:横弾性係数、γ:せん断ひずみ
せん断応力を求めるにあたっては、荷重を求める必要があります。
コイルばねの形状からばね定数を算出し、任意のたわみから荷重を計算する方法、
さらにせん断応力を計算する方法については、弊社HPのコイルばねの技術・計算情報をご確認ください。
せん断応力がわかれば、上記の式よりせん断ひずみが求まります。
弊社HPの弊社HPのコイルばねの技術・計算情報に記載されているねじり応力τoは、
円断面の真直棒をねじった時のせん断応力の値と同様の値です。
ねじり修正応力τは、圧縮コイルばねの曲率を考慮し、さらに負荷される荷重によるねじり
モーメントとだけでなく、その荷重による素線へのせん断力を考慮するために、修正係数κを
τoにかけて算出した。コイル内径側のせん断応力となります。内径側としているのは、
コイルばねは、通常コイル内径側のせん断応力が一番高くなるためです。
修正係数κの第一項が曲率を考慮した項、第二項が素線に直接作用するせん断力を考慮した項になります。
もし、コイル外径の修正せん断応力が必要な場合は、HPのκのかわりに以下の係数をかけて下さい。
(4c+1)/(4c+4)-0.615/c