ご質問ありがとうございます。
まず、ばね用のステンレス鋼帯は、圧延加工の過程で磁性を帯びますので、通常の鉄系材料程ではないと思いますが、磁石がくっつくようになりますので、その点は問題ありません。
ばねのみで不具合の要因を考える場合、整列している製品が送る能力が落ちたという点から、ばねが
へたっている可能性があります。これは、不具合が発生したばねと新品のばねを比較して、形状に
変化(主に巻き込まれる方向に変形)を確認することでわかります。
もし、へたっているなら、過負荷または、かなりの高温環境で強度低下などが考えられるため、再設計、
再製作する必要があります。
逆に、11個製品が送れることがイレギュラーで、ばね能力的には什器の構造上4個程度しか送れない、
という可能性もあり、その場合はばねの力を強くする必要があります。
接触型のぜんまいであれば、力が低下する要因として、接触している部分の潤滑が不十分または、想定より
大きいため力不足、非接触型のぜんまいであれば、形状の不良で、ばねが一様に変形せず、部分的に
変形することで、必要な力や回転が得られないといった要因も考えられます。
これらについても、形状の見直しや再設計が必要になってきます。
変化した項目として、湿度の上昇を上げられておりますが、ステンレス製なので、短期間での
腐食による劣化が要因となる可能性は低いかと思います。これも見た目で確認できますので、
もし、錆びているようであれば、要因としてあげる必要があります。
以上がばねだけで、考えられる要因となります。
しかしながら、一度は理想どおり動作していることから、すでに実施されていることかもしれませんが、
構造的な部分も含め、原因調査をされることをお勧めします。