ばね初心者さま
ご投稿ありがとうございます!
高反発バネ、低反発バネの定義については、バネレートが高い、低いという解釈を
してしまいますが、ご投稿の内容からバネレートが同一で、自動車の乗り心地を変化させることが
できるのか?というご質問と捉えて、下記の通りご回答させていただきますね。
バネレート(ばね定数)は、以下のパラメーターから算出することができます。
k:バネレート 、G:横弾性係数 、d:材料径 (mm)、D:コイル平均径、Na:有効巻数
詳しくはこちらもご参照ください。
バネレート自体は、上記の材料径とコイル平均径と有効巻数から算出した値でありますので
同一バネレートで形状違いのばねを製作することができます。
しかしながら、自動車の乗り心地となりますと、ばね単体の特性だけではなく、一般的には
ダンパーとの組合せで使用されることになり、減衰力の大部分はダンパーにより調整される
ことになります。
従いまして、ご投稿頂きました「高反発バネ、低反発バネ」というのが、ばね単体で表現されると
すれば、ばねの荷重-タワミの関係を変化させたばねと言えるのではないかと存じます。
これは、円筒形状や線間ピッチを変化させたり、両端部の作り込み次第で荷重-タワミ曲線を特異な
非線形特性にすることができます。
ご投稿者さまの疑問は、この特異な非線形特性を指しているように推察いたします。
自動車の乗り心地に関して、言及することはできないのですが、圧縮コイルばねを圧縮した際、
荷重の立ち上がりを急にしたり緩やかにしたりすることに合わせ、ダンパーの減衰力とのバランス次第で
自動車の乗り心地に変化をもたらすことは可能であると考えられます。
当社ではサスペンションの製作は行っていない為、明言することができず恐縮ですが、
ご参考になれば幸いです。
よろしくお願いします!!