ご質問いただきありがとうございます。
ばね用のステンレス鋼に関するショットピーニングの有無による耐久性への影響に
関する資料というのは乏しく、実際のところどの程度、疲労限がUPするかということについては、
回答致しかねます。ご了承願います。
また、一般的にステンレスのばねには、耐食性の関係もあるかと思いますが、ショットピーニングを
施行することがほとんどありません。
しかしながら、材質は異なりますが、関連しそうな情報はありはあります。
JIS B2704のせん断応力の疲労限度線図(ステンレスは適応できません)の説明において、
JIS B2711によるショットピーニングを施した場合、片振り疲労強度の係数を20%程度
上昇させてもよいとあります。
また、下記リンクの資料では、これもステンレスについてではありませんが、
適切なショットピーニングを施行した場合、せん断の疲労限が1.3倍になるとあります。
https://www.mac-wire.com/wp-content/uploads/download/spring.pdf
最後にショットピーニングには場合によっては、表面の微細なへこみが逆に切り欠きとして作用し、
そこに応力集中するため、疲労限が低下するといったこともあります。