問ありがとうございます。
円形断面のコイルばねと比較した場合、例えば、自由長、外径、巻数、密着長が同じだった場合、
角ばねの方が、ばね定数を強くする設計が可能です。
逆に、同じばね定数をねらうと外径を小さく、他の寸法は同じといった設計が可能です。
基本的には、ばねを軸に通して使う、またはケースの中に入れて使う場合、同じたわみでも
もう少し荷重を強くしたいといった使われ方をします。
他には同じたわみで同じ荷重を得たいがもう少しコンパクトにしたいといったときに使用されます。
ただし、形状のバランスによっては、ばね定数を強くするといったことができない場合もあり、
さらに質量を気にされる場合には、円形断面のコイルばねより重くなる場合もあります。
また、角材の流通量は少ないため、規格化されたばねであれば、安い値段で入手できますが、
そうでなければ、同サイズの円形断面のコイルばねと比べて値段が高くなりがちです。
最後に、以下に円形断面のコイルばねと角断面のコイルばねを比較されている資料のリンクも
記載します。これを見ると、上記の説明がより、論理的に理解できるかと思います。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/trbane1952/1970/15/1970_15_64/_pdf