ご質問いただきありがとうございます。
材料の入手性の面で差異はあるかと思いますが、いずれの材質もばね用途として用いられる
材質です。塩素+ステアリン酸という組み合わせの強酸に対する耐食性について記載されて文献はなく、
確実なことは言えませんが、ハステロイ材やインコネル材、ナイモニック材などの
ニッケル合金系の材料は、有機酸に対して優れた耐食性があります。
ファイノックス材に関する記述が少なく詳しくは分かりませんが、ニッケル成分の含有量が
他のものよりも少ないため、耐食性の面の劣る可能性があります。
塩素に対してもニッケル合金系は、耐食性を有しているようです。
よって、上記と同様、ファイノックス材は、ニッケル成分の含有量的にも、
他のものより、劣る可能性があります。
しかし、塩素+ステアリン酸の混合溶液という条件での耐食性に関しては不明であることや
濃度、温度といった条件も場合によっては耐食性に影響するため、腐食試験は必要かと
思います。
最後に、上記材料のうち弊社では、インコネル718とX750はいくつかのサイズで在庫もあり、
取り扱いがありますので、ばねを製作される際にお問い合わせ頂ければ幸いです。
その他の材料については、入手の可否について材料メーカー等に確認することもできます。