ばね初心者さま
ご投稿ありがとうございます。
同一のばね(生産ロットも同一)を同一の試験条件(使用する試験機、ストローク量)で試験を行った際、
耐久性にバラツキは生じます。
バラツキの要因としては様々考えられますが、記載頂いた内容から断定することは困難です。
時間強度線図において、10万回や20万回で評価するためには、細かい応力水準で耐久試験を行い
評価基準を設定する必要がある為、JISの線図上あるいは近傍における精度高い評価は難しく、ばねの
設計応力あるいは応力振幅にもよりますが、材料強度の限界領域なのかあるいは十分な安全があるのか?
安全設計がされており、早期折損ということであれば、介在物や加工不良なども考えられます。
従いまして、試験結果の妥当性については、ばね諸元、耐久試験条件、試験環境など総合的に確認し、
かつ1回目、2回目の折損要因について破面観察など調査を行い、材料強度の限界なのかあるいは
製造不良によるものであるのかを確認し、それを耐久性のバラツキとして評価するか否かの判断をする
必要があります。
断定できるご回答ができず申し訳ありませんが、バラツキの許容範囲について、ばねを使用するうえで
折損に至っては困る領域(繰返し回数)を許容範囲として判断する必要があろうかと存じます。
ご参考になれば幸いです。