ばね初心者さま
コイルばねの疲労限度とは、コイルばねをある一定の応力振幅で繰り返し圧縮をした場合に
応力振幅に対して、破断繰返し数を示した線図がS-N線図と呼ばれるグラフです。
そのS-N線図において、繰り返し数が10^7回で水平となる応力(その応力以下であれば圧縮動作を繰り返し
ても破壊しない)を疲れ限度、耐久限度、疲労限度などと呼称しています。
弾性限度とは、弾性変形をする限界の応力値を指しており、コイルばねを圧縮した際に、負荷を解放した後
元の形状に戻る限界の応力値となります。コイルばねは一般的にねじりせん断応力で評価します。
弾性限度は、材料の引張試験でも良く用いられますので、応力-ひずみ線図で調べて頂ければより
詳しい説明が容易にご確認頂けます。
疲労限度が動的な評価ですが、弾性限度は静的な評価ですので、同一に比較するものではないですが、
コイルばねでは両方の応力値で設計の妥当性を評価します。
よろしくお願いします!!