ばねの活躍事例集 これまで培われてきたばね製作技術を活かし、様々な分野で、あらゆるばねの課題を解決してきました。

疑問・お悩み相談室

事例紹介 航空宇宙 -273℃極小皿ばね

直径数mmで-273℃極低温の宇宙空間でも正確に稼働!

Client Data

研究機関

使用バネ:皿ばね

期間:3か月間

遠赤外検出器に採用された極小の皿ばね

東海バネのばねの活躍事例

東海バネ工業は航空宇宙や研究機関のお客様への長年にわたる納入実績からこの業界のための独自の製造技術を有しています。宇宙空間のような厳しい環境でも荷重をコントロールする技術や、衛星に搭載するように設計されたコンパクトで大きな荷重を必要とする用途に当社のばねが活躍します。

課題・チャレンジ

人工衛星や科学観測用大気球に搭載する遠赤外検出器に使用される皿ばねの設計依頼がありました。
ある物質からなる素子を加圧するのに皿ばねが使われる予定で、外径をなんと3mm以下(ばねとしては極小サイズ)にしてほしいとの要求でした。また、宇宙で尚且つ極低温下で使用されるので使用温度は絶対零度(-273℃)で極低温。(-100℃くらいの話は従来からあったが-273℃は初めて)荷重特性は200Nで、タワミは任意ですが組み合わせ枚数は約30枚程度とのことでした。

解決・達成方法

材質については、極低温特性に優れた材質を検討、その中でINCONELX750が絶対零度(-273℃)まで使用可能で、皿ばねでの実績も多くあり選定しました。
もちろん、極小サイズであるため製造方法についても十分検討しました。

結果

寸法は極小サイズで製作も困難を極めたが、ばねはご提案仕様通り完成し納入しました。
遠赤外線検出器にその皿ばねは取り付き、現在も宇宙で活躍中です。
非常に厳しい極低温化においても、安定した機能を発揮している当社の製品は今後も宇宙開発の分野での活躍が期待されます。

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