ばね探訪 - 東海バネのばね達が活躍するモノづくりの現場をレポート

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東海バネ工業株式会社

よきクルマは、よきハガネから | 愛知製鋼株式会社 様

第4話

【カメラマンの目】愛知製鋼株式会社

小雨降る取材当日、ばね探訪取材チームは、名鉄常滑線「聚楽園駅」に集合した。周囲を見回すと・・・そこはすべて愛知製鋼。ああ、本当の企業城下町にやってきたんだ、と実感した。

本物のリサイクル

まず、控室にて本日の進行をレクチャーしていただき、作業服、ヘルメット、防塵メガネ、マスクを身に付けマイクロバスへ乗り込む。巨大な工場は、とても徒歩では回ることはできないからだ。バスの窓からの風景、これまでに見たことのないスクラップのストックヤードに圧倒された。

ハガネ、それは鉄鉱石から作るものと思っていたが、こうした再利用、しかもとてつもないスケールの再利用。これには驚くばかりであった。しかもエリアごとに、蓄積されているものが違う。これが本物のリサイクル。母親から「戦時中は鉄製品を供出したもんだよ」という話を聞いたことがあったが、なぜかその話がバスの中で想い出された。そして、その風景を目の当たりにしたカメラマンは、「ちゃんと身の回りにあるモノを仕分けしなければ」と心に誓うのだった。

あ、同じ!

工場に入り、女性社員に案内をしていただく。

自社の歴史、自社の製造過程、自社のすべてが彼女たちの口から、なんのよどみもなく流れ出す。これはすごいことだ。台本を読んでいるのではなく、自分の言葉となっているのだ。

この光景、どこかで見たこと、聞いたことがあるな・・・、あ、東海バネの豊岡神美台工場を案内してくれる女性社員だ(笑)思わぬ共通点に、心がほんわかとした。

展示室で見せていただいた映像も素晴らしかった。説明もわかりやすく秀逸。あの映像、自宅に持ち帰ってBGVとして見ていたいと思ってしまったほどだ(笑)。

工場も人も大きなスケール感

圧倒的な空間に響き渡る音、巨大な運搬用の鍋、溶けた鉄ハガネの熱気と匂い、すべての場所が止まることなく動き続けている。巨大な工場は、まさに生きていた。
一番のハイライトとなる圧延工程は、残念ながらガラス越しの見学となったが、それでもなお、桁違いのスケール感は充分に伝わってきた。

一連の工場見学を終え、ハイライトの座談会。
みなさん、いい顔をしていらっしゃる。カメラマン冥利に尽きるとはこのことだ。
それぞれの方が、自分の語るべきこと、主張すべきことを明確に理解しての言葉は重い。
本当にあっという間に終了してしまった。(実は長時間だったのだけど)

取材を終え、控室に戻り、ご尽力いただいたご担当の方々としばし歓談。
ふとふり返ると、激しい雨の中、おだやかな顔で、大仏様が座っていた。