第4話
【世界初ゴムクローラーを生み出しだ会社】株式会社諸岡様
撮影現場に到着した時、挨拶もそこそこに、車両が並んでいるストックヤードへ直行してしまった。
そこにあったのは、夢のような光景・・・その昔、テレビで放映されていたイギリスのSF人形劇「サンダーバード」の世界がそこにあった。
サンダーバード2号のコンテナから出てきたようなマシンたちが、そこここに無造作にたたずんでいたのだから!
ファインダー越しのパラダイス
撮影現場に到着した時、
挨拶もそこそこに、車両が並んでいるストックヤードへ直行してしまった。
そこにあったのは、夢のような光景・・・
その昔、
テレビで放映されていたイギリスのSF人形劇「サンダーバード」の世界がそこにあった。
サンダーバード2号のコンテナから出てきたようなマシンたちが、
そこここに無造作にたたずんでいたのだから!
兵器ではなく、人を助けるマシンたち、
その事実も「サンダーバード」のイメージとオーバーラップしたのかもしれない。
男の性とでもいうべきものか、
メカニカルなモノ、圧倒的な存在感のある機械を目の当たりにすると、
その機能を想像しつつ、至福のひとときに浸ってしまう。
その車両たちが、どんな現場で働くのだろう?
どんな人たちが操るのだろう?
そんなことを考えると、自分の中で架空のドラマが勝手に流れ出してしまう。
インタビューを撮影しながら、
作り手の発想や、企業努力、そして職人技の話を聞き、現場で実車両を見、
エンジンの鼓動を肌で感じることで、
そのドラマの持つワクワク感が、どんどん大きくなっていった。
青い空に黄色い車体、このコントラストが、いかにも「サンダーバード」的だ。
メカニカルな美しさ、それは必然の造形が生み出すもの。
無駄のない機能美が、男の心をくすぐる。
工場内にさりげなく置かれるバネやエンジン
これを組み上げていく工程は、まさに職人技だった。
エンジンのテスト。
規定の回転数で、生み出される油圧をチェックしていく。
燃料タンク。
この中には、色々な夢が詰まっている。
どんな場所を走るのか、
どんなモノを運ぶのか、夢はどんどんふくらんでいく。
ゴムクローラーを取り付けてのセッティング作業。
さながら1分の1スケールのプラモデル。
そういえば、
子供の頃に作った戦車のプラモデル、キャタピラは、ゴムだったな、
っと遠い目。
ベース車両に、色々な機能部品を追加して、
用途に応じた車両が完成していく。
ダンプスタイルの車両に、クレーンを追加したマシンの調整。
鋭い赤い爪は、何を持ち上げるのだろうか?
最後の手入れに、メカニック(職人さん)の目が鋭く光る。
撮影が終了して、夕方の光になったストックヤード。
これからどこへ旅立つのだろうか、MOROOKAがそこに待機していた。
そして僕の頭の中では「国際救助隊、応答せよ」という声が飛び回っていた(笑)
完
―環境と共に生きる―
株式会社 諸 岡 MOROOKA
〒301-0034 茨城県龍ヶ崎市庄兵衛新田町358
TEL:0729-66-2111 FAX:0297-66-3110!
取材協力 代表取締役 諸岡 正美様