ばね探訪 - 東海バネのばね達が活躍するモノづくりの現場をレポート

ばね探訪レポート

一覧へ

あんなこんなニュース

東海バネ工業株式会社

もし、光があなたの夢を叶えてくれるとしたら。 | 理化学研究所(SPring-8) 様

第3話

【カメラマンの雑感】さりげなく、とてつもないもの

広い空の場所へ

Jumpin’編集部からSPring-8の見学ができるという知らせを聞いたとき「巨大な円形の構造物」ということに興味が湧いた。巨大な円形の構造物といえばローマ時代のコロッセオ、現代だったらカリフォルニアにあるAppleパークか・・・などと考えながら、まず8月2日のSPring-8-IIシンポジウムに参加させていただいた。空撮での概要を拝見し、本当に大きな施設だということを認識した。ちなみに桁外れに大きいということで有名なAppleパークが直径461m、しかし SPring-8 はなんと直径500mだ!その規模はとても想像できない。そして8月24日、Jumpin’取材班は兵庫県の播磨科学公園都市に向かった。

SPring-8 はなんと直径500mだ!その規模はとても想像できない。そして8月24日、Jumpin’取材班は兵庫県の播磨科学公園都市に向かった。

正門の前に立つと、広大な敷地であることはわかるのだが、全体像はまったく把握できない。緑の自然の中にその存在が鎮座しているということだけは肌感覚で理解できた。広報のミーティングルームで、とてもフレンドリーなご担当者からの概要説明を受ける。この施設ができる前、古くから基礎研究に使用されていた機器も拝見し、おおよその仕組みの説明をしていただいた。

いざ、SPring-8

まずはSACLAヘ。施設の中に入り、靴カバーをして案内の後を追う。構内は直線の極み。遠近法を絵に描いて壁に貼ったような場所に圧倒される。ご案内いただく広報の方に、Jumpin’取材班はすんなりと追随していくのだが、毎度のことだがカメラマンは写真を撮るという仕事があるので、遅れおくれになってご迷惑をおかけしてしまう。いやはやなんとも、申し訳ない思いでいっぱいです!

実生活と直結

SPring-8に入り、とてつもなく大きな外周を進むと、企業などの研究者の方々が、通路の内側で研究作業に追われている。あまりにも大きいせいか、我々は歩いているけれど、研究者の皆さんの移動は自転車だ。ほの暗い構内は大きなR がついて全容はわからないものの、巨大な円形の中に自分たちがいることを意識させてくれる。すごい!科学にとって基礎研究は本当に大切なもの。だからこそ、この施設がさらに進化して、SPring-8-IIになったとき、僕らの生活はもっと豊かなものになってくれるんだと心の底から感じることができた。

腑に落ちた

全行程を終了してから、エントランスホールを歩いていると、姫路城を使ったプロジェクションマッピングの写真が飾ってあった。そこには光り輝くSPring-8がモチーフとなった映像が映し出されていた。地域と共に、社会と共に、世界に光を放ち続ける場所、それがSPring-8なんだなと、難しい話は理解できない部分もあったけど、その写真を見て、ストンと腑に落ちた。

今回インタビューさせていただいた皆様、ご案内いただいた皆様、本当にありがとうございました。

もし、光があなたの夢を叶えてくれるとしたら。

国立研究開発法人 理化学研究所
取材ご協力

放射光科学研究センター 田中 均 副センター長

次世代X 線レーザー研究グループ 田中 隆次 グループディレクター

取材

東海バネ工業 ばね探訪編集部(文/EP 松井 写真/EP 小川 )