【安全弁を究め、安全弁に生きる】株式会社福井製作所様

「安全弁を究め、安全弁に生きる」福井製作所の安全弁はバルブに分類され、用途は圧力容器　たとえばボイラ-、タンク、配管などなどの安全装置として使用される。
安全弁は、その名の示すとおり、圧力容器の内部圧力が規定値を超えて上昇するのを防止し、容器自体や、付属機器の損傷、或は爆発破壊による災害を未然に防止するための最終安全装置である。

「安全弁を究め、安全弁に生きる」

安全弁を通し、信頼を形にする(株)福井製作所

安全弁はバルブに分類され、用途は圧力容器　たとえばボイラ-、タンク、配管などなどの安全装置として使用される。
安全弁は、その名の示すとおり、圧力容器の内部圧力が規定値を超えて上昇するのを防止し、容器自体や、付属機器の損傷、或は爆発破壊による災害を未然に防止するための最終安全装置である。

福井製作所は、この安全弁を作り続けて73年、高い技術力・品質は国内だけにとどまらず、海外からも高い評価を得ている。

創業者の福井清一氏は、1936年福井製作所を創業し、安全弁・水面計などを製造販売した。
二代目　福井勲社長が引き継いだ後は、安全弁の専門メ-カ-に特化し、現在の福井製作所を築いた。

安全弁市場は、世界の技術革新とともに用途も拡大し、福井製作所は技術開発とマ-ケテイングに努め、現在では天然ガス・ガスキャリア・火力/原子力発電・石油精製・石油化学/化学・食品・衣料品・環境保全・宇宙開発・産業機器など、国内外のあらゆる分野に提供できる企業となった。

「創業者はものづくりに徹していた」と当時を語るのは、1967年に入社、福井製作所の成長とともに歩んできた柳本取締役部長だ。
「入社当時は、東成区の今里に工場があり、安全弁の青銅鋳物の鋳造から加工・組立・検査・出荷までする一貫工場でした。創業者の清一社長はものづくりに大変厳しい方で、一日何回も工場を回られ、社員に熱心に指導されておられました。この精神が福井製作所の礎となり、現在の発展につながっていると感じます。
安全弁が当社の中心的な製品になったのは、1952年ポップ式安全弁の実用新案を取得してからです。
このとき開発したFB4タイプの安全弁は、現在も多くのコンプレッサ-に採用され、57年を超えるロングラン製品となりました。」

「安全弁は最終の安全装置」　高い技術力・高い品質に加え、顧客からの高い信頼性がなければ採用いただけない製品です。
「圧力が規定値以上になれば必ず作動する、FUKUIの安全弁なら安心だ」　この信頼が重要です。
車や電化製品のように常に性能を確認する事が出来ないのが安全弁。しかし安全弁は常にタンクや配管からの圧力を受け、規定圧力になるまで漏らさない、規定圧力以上になると作動し余分な圧力を逃がす、これが安全弁の重要な機能です。
目には見えないが、安全弁は24時間機器やプラントを正常な状態を維持するため働き続けています。

福井製作所は、この信頼を高めるため多くの工場認定を受けています。
国内規格の高圧ガス、ISO9001、アメリカのASMEスタンプ‘V’&‘UV’、ヨ-ロッパのCEマ-ク、中国認証、各国の船級(JG、NK、LR、BV、DNV、KR、CR、RINA、GL)など様々な認証を取得しています。

また、安全弁のリ-デイングカンパニ-として、ISO国際会議(安全弁部会)日本代表、IGC国際会議(ガスキャリア国際コ-ド)のオブザ-バ-など多くの規格会議に参加し、産業界の発展に貢献しています。

「安全弁は信頼性が重要」　安全弁が車や家電など他の製品と大きく異なる点は、信頼性を高めるために製品性能だけでなく主要部品の寸法記録や材料原産地証明、材料成分証明書を提出することです。
たとえば、私達が新車を買った時、使われている鉄板の原産地や成分を知ることはない、しかし、安全弁は製品の成績書と弁座、弁体、弁箱、バネ　など主要部品の検査記録、材料証明書を顧客に提出しています。
さらに、これらの証明書は10年間いつでも取り出せるよう管理されています。
また万が一、安全弁に問題が発生したとき、当該製品だけでなく使用した材料も特定し、水平展開するための管理体制が整っています。

この信頼性を維持するためには、当社だけでなく多くの信頼できるメ-カ-の協力が必要です。
鋼材、鋳物、バネなどを提供していただくメ-カ-との出会い、さらに信頼できる関係を築いてこそ、信頼性の高い安全弁を作ることができるのです。

「安全弁は、品質と信頼で買ってもらう」　と言い切る福井製作所だが、信頼の裏には、当然、技術力の高さがあり、技術力とは技術革新の連続があってこそだ。
第2話は、厳しい顧客ニ-ズに応え、業界をリ-ドする福井製作所の強みに迫ってみる。!