みなさん、こんにちは。
生産技術Gr.所属6号機です。
豊岡は夏真っ盛りで、連日最高気温の高い地域の1つとして天気予報で見かける方も
いらっしゃるかと思います。熱中症になったり、脱水症状になる危険があるので
暑すぎるの嫌ですが、室内では冷房が効いていて体が冷え、冷房病になりそうになりと
個人的には体調に気を遣う日々が続いています。
工場が移転してから初めての夏ですが、そんな暑さにも負けず、
毎月数組の工場見学の方々がいらっしゃいます。
交通の便的にはあまり良い方だとは思いませんが、伊丹にあるころとあまり変わらないように思います。
社内の風景については、普段から見ているので新鮮に感じることであったり、驚いたり
するようなことは、ほとんどないのですが、
社外の方々から見たら驚いたり、興味を持てるものがあるのかもしれませんね。
私の所属している部署は、営業の方々に比べて外に出たり、顧客の方々と関わる機会が
少ないのでどのように機械に組み込まれて、使用されているかということを詳しくは知りません。
ですが、最近運よく、ばねを購入して頂いているバルブメーカーと電力関係のメーカーの2社を訪問して、
実際にばねを機械等に組み込んでいるところを見学させて頂く機会がありました。
バルブ用のばねには、ある荷重時のタワミが重要視されるものやばね定数が
重要視されるも、さらに形状の出来映えや耐久性など普通のばねでは要求され難いことが
いろいろと要求され、なぜこんなにいろいろと仕様があるのか不思議な部分がいくつかありました。
しかし、ばねを組み込んでいる様子や完成したバルブの検査風景を見学すると一目瞭然。
組み込む他の部品も含めて、最後は人の手によって1つ1つ部品が微調整されながら組み込まれ、
また、検査も実際の使用状況と同じような状態で実施されており、バルブが動作している光景はとても迫力がありました。。
そして、つくづく実感しました。
他の部品がそこまで精密に作られているのに、ばねが例外であるはずがないと、
また過酷な状況をで使用されているのにばねに耐久性が必要ないわけがないと。
もう1社の電力関係メーカーでは、電力設備を地震発生時の衝撃から守るため、
そのエネルギー吸収のために輪ばねを使用されていました。当社では他のコイルばねや皿ばね、板ばねに比べてほとんど見かけません。
(私は、まだ2回しか手配されているところ見たことがありません)
見学の時には、設備に組み込まれて加振実験の真っ最中。
人工的に地震と同じ揺れを再現して装置の揺れの収まり方を検証されていました。
中には、東北地方太平洋沖地震と同じ強さであったり、その1.5倍や2倍!!の強さで加振され何度も繰り返されていました。
結果から言いますと、ばねの衝撃吸収性はかなり有効とのこと。
加振が終わると装置の振動もすぐに収まり、輪ばねの性能がよく分かりました。
2社の見学から、普段ばねの手配時に疑問に思っていたことが解消されましたし、
レアなばねについても勉強でき、とても興味が増しました。
やはり、百聞は一見しかず!!それを経験することのできた見学でした。