こんにちは。
今日で3回目となるストライクです。
もうすっかり秋の気配が肌にしみ、寒いながらも、さわやかな季節となりましたね。秋といえば運動、読書や食べ物と何かに取り組むには良い気候です。私としては秋刀魚や松茸がとても楽しみです。
今回は、私が仕事をしている部署の啓匠館で使用している手作りの工具を紹介したいと思います。
啓匠館は、主にコイルバネ、引張りバネ、ねじりバネを製造しており、線径16φ以下の小物のバネになります。各工程は感覚的な手技技術が要求される作業が多く、職人はそれに対応が出来る手作り工具を使用しています。
巻取工程(メガネ)
巻取の時に”メガネ”を使用しています。芯金に丸い部分をいれ、材料に掛けてピッチ(バネの隙間)の角度を調整しながら巻取していきます。材料を掛ける場所がシビアで、出来映えに大きく影響しています。
調整工程(はし)
バネの直角度や自由長を作りこむ工程では”はし”を使用します。ピッチを広げる”はし”や、ピッチを狭む”はし”があり、さまざま形状に対応できるように種類がたくさんあります。
この”はし”作りも職人として大切な技術となっています。
仕上工程(当て木)
バネの端面の研削作業で”あて木”を使用しています。バネの内径に差し込んで手で持ち易くし、研削の強弱のコントロールを出来るようにしています。
今回は、代表的な手作りの工具を紹介させて頂きました。
こういった工具を製作する技術も職人として大切なので、バネの作成技術と同様に製作技術向上に取り組んでいきたいと思います。